禅の教え

檀信徒

入壇の仕方

入檀の資格
檀家とは寺を守るサポーターのことです。入団の条件等は特にありませんが一度能満寺にきていただいて入檀の気持ちをお聞かせください。
入檀の費用
能満寺に墓地を求められた方は、入檀金1万円。
ご家族の方が初めて亡くなってお困りの時
能満寺の檀信徒となられるご意志のある方はすぐにご連絡ください。菩提寺がお決まりでない場合、葬儀社などで紹介されたお寺で葬儀をする際、俗名(姓と名)での葬儀ができるか聞いてみるとよいと思います。戒名をいただいてから他のお寺に移るというのは亡くなった方にとって(というより皆様にとって)不都合なことになりかねません。

仏壇を正しく祀るには

まず仏壇は、本尊さんを安置してまつるところです。仏壇を買ってきたら和尚さんを呼んで開眼の供養をいたします。仏壇は家の中にあるお寺ですので神聖な修行の場であるわけです。開眼をして初めて仏壇としての意味があるのです。

最上段の真ん中にご本尊を安置します。ご本尊は禅宗では一般的に釈迦如来です。しかし、代々受け継がれたご本尊があればそのご本尊が一番よいのです。その脇には右に文殊菩薩、左に普賢菩薩もしくは右に達磨大師、左に臨済禅師をまつります。これらは必ずしも仏像である必要はありません、掛け軸でもよいのです。

2段目に仏弟子である、皆様のご先祖様の位牌が並びます。過去帳がある場合はこの段の真ん中に据えてください。

3段目にお供え物がそれぞれ並びます。真ん中にご飯、その両側に茶湯器、高坏(上に菓子と果物)を起きます。ご飯は毎日昼までに新しく炊いたものを上げましょう。お茶とお湯は毎朝換えるようにします。

最下段もしくは経机には、花と香炉と燭台が並びます。香炉1つ、燭台1つ、花器1つで三具足と言い、さらに燭台1つ花器1つで五具足と言います。

手前に小磬(鐘のこと)線香立て、を置きます。木魚がある場合は右下に置きます。

法事のすすめ方

法事をやるに当たっては、早めに親戚縁者と法要の日時をおおまか決めておきます。少なくとも3ヶ月前に寺に行って法要のお願いと、日時の詰めをいたします。このころ皆さんに食事をお出しする場合は予約をしておきます。予約をするときは住職が席につけるかも確認してください。続いて引き物を注文します。49日法要の時には49日餅をお供えする習慣があります。餅をどのようにするか決めておくとよいでしょう。3週間ぐらい前になったら法要に出席される方の中で塔婆をあげたいという方の名前を控えておいて寺に連絡します。能満寺に申込用紙があるので、それを利用してください。このころ花や供物を上げられる方がいたら一緒に注文しましょう。

前日もしくは当日の早くに、墓所に行って掃除をします。お経が始まる30分前には寺に行っておきましょう。このときお位牌と遺影がありましたら必ずお持ちいただけるようにおねがいいたします。親戚が集まりましたらお茶を用意してありますので、皆さんで召し上がってください。お布施と塔婆料はこのとき住職に渡してください。仏前にお供えいたします。

お経が終わってからお墓参りとなります。

食事(お斉)の席に着いたら施主は下座に座って挨拶をします。位牌と遺影は食事(お斉)の席に持っていって陰膳とともに据えます。コップに今日の仏様の好きだった飲み物を差し上げましょう。続いてあらかじめお願いしておいた長老などに献杯の発声をお願いいたします。

皆さんの食事が終わる前に引き物の確認をしておくとよいでしょう。お茶が出る頃を見計らって締めの挨拶をします。

卒塔婆

お釈迦様が入滅後(亡くなった後)、その遺骨を弟子たちが分骨してたくさんの塔に納めたのが始まり。それ塔のことをストューパという。日本に伝わったときには卒塔婆(そとうば)となり5重の塔や3重の塔、5輪塔を意味するようになった。いまでは木の板でできた塔婆となり法要の時のみならず、ことある度にたてて供養をするようになったのである。塔婆をたてることはお釈迦様に拝をするのと同じ功徳があると考えられている。

能満寺では塔婆1枚につき3000円をお願いいたしております。

塔婆にはお経や禅語、戒名、供養日、施主の名前などが示されています。立てるときは戒名を手前に見えるようにして立てます。

お寺とのつきあい、一年間の流れ

正月
正月三ヶ日中にお墓参りに行きます。このとき本尊さんにお布施(付け届け)をします。伊勢原市内の檀家さんのところには、4日にお寺から答礼年頭回礼に伺います。市外の方は郵送にて失礼させていただきます。年頭回礼の際に年回綴り(その年の年回に当たる仏様のお知らせ)と般若札と老師の短冊と巨福(小冊子)をお渡しいたします。般若札は玄関に貼るか額に入れて掲げてください。短冊は巨福に意味が載ってますので、意味をふまえて普段よく見える所などに飾ってください。
三月
お彼岸にお墓参りをします。彼岸とは梵語のパーラミター(波羅蜜多)の漢訳で「到彼岸」からきた言葉で「迷いの世界から悟りの世界へ至る」という意味です。『双葉社・うちのお寺は臨済宗より』このときにも必ず本尊さまにお布施(付け届け)をします。
四月
八日は降誕会(花祭り)と言ってお釈迦様のお生まれになった日です。お寺ではお釈迦様を奉って甘茶が振る舞われます。是非お寺に足を運んでください。またこの月は本年度の護持会費を納入していただく月です。
八月
御施餓鬼が十日にあります。事前に供養料をお納めください。盂蘭盆会の先祖供養と併せて行います。このとき塔婆の供養がありますので帰りに持っていただけるよう、どなたか必ず出席いただけるようよろしくお願いいたします。またこの時にも本尊さんへお布施(付け届け)をします。
九月
お彼岸にお墓参りをします。お彼岸には入りぼた餅に明け団子、中の中日あずき飯と言われるように、様々なごちそうを、ご先祖様に供養いたします。しかしながら秋にぼた餅はおかしいですよね。この時はおはぎと言います。牡丹は春に、萩の花は秋にと言うとこらから来ているようです。この時も本尊様にお布施(付け届け)をいたします。

一年間に本尊さんのご供養(付け届け)は春夏秋冬の4回です。3年滞るとまとめて本尊供養をしていただきます。

プチ出家・坐禅会

能満寺では、禅の教えを知っていただくための会を実施しています。
坐禅や御詠歌、写経を通じて、仏様の教えに触れ、自分自身を見つめ直してみる時間を持ってみませんか?
下記の時間にやっておりますが、念のため、事前にご連絡をいただけると幸いです。

プチ出家
坐禅会
毎月第4土曜日 7時~8時
御詠歌(休止中)
毎月第1・第3土曜日 19時30分から
写経(休止中)
毎月第2土曜日 19時から

マインドフルネス

マインドフルネスという言葉が最近話題になっています。
これは、日本の禅の考えがアメリカに広まり、一つの瞑想の体系となったものです。
呼び名は違いますが、仏教の坐禅とほとんど同じことです。
アメリカでは、経営者などの間で話題になり、心を落ち着けるための手段として、学ぶ人が増えています。

マインドフルネス

能満寺では、毎月第4土曜日の7時ー8時の時間で、坐禅会をやっております。
週末の朝の静かな時間、そっと自分自身の内側を見つめる時間を持ってみませんか?

十三参り

十三参り

十三参り(じゅうさんまいり)は、虚空蔵菩薩の縁ある13という数にちなんで旧暦の3月13日に数え年で13歳になるお子さんの成長を祈って行われるご祈祷です。虚空蔵菩薩は空海が百万遍お唱えして、あの記憶力を得たという仏様で知恵と福徳を授けて頂けます。別名「智恵参り」、「智恵もらい」といいます。

まず好きな漢字1文字を半紙に書いてお供えしご祈祷します。お守りとお供物を頂いて帰路につきます。お帰りの際、振り向いたものは頂いた智恵を返さなければいけないと言われ、階段を下りきるまでは後ろを見てはいけません。

この日はお子様の健康と成長を祈り、本人にとっては両親や祖父母、周りのすべての者に感謝をする日となります。

服装
男子は羽織袴、それに準ずる服装。女子は振り袖に肩上げ。
ご祈祷料
5,000円。

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