麟祥院で臨済録の勉強会

2017年 09月 12日

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3ケ月ぶりの臨済録を読む会でした。

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「千里同風」

「台風の気配に秋風を感じる頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。」

雪峰と玄沙のお話が面白かったです。

茶道では、よく禅語を床の間に掛けているけどね、その解説本が本来の意味とは違って解説されていると言うのです。

玄沙が師僧の雪峰に手紙を出しました。

使わされた僧が、雪峰のところで手紙を見てみると、なんと白紙であった。

僧が雪峰にどうしたことか尋ねると、「千里同風」気心の知れたもの同士は、どこに居ても同じ風に吹かれているようなものだ、と答えました。

ここまでが、解説ではよく取り上げられているが、話はまだ続きがあって、僧は玄沙に事の次第を伝えたのです。

弟子の玄沙が師僧の雪峰の対応を聞いて、
今日なら、「稲妻来たりて穂が垂れる」と言う事だ、ほほほー

と言ったとか。

「千里同風」と言った雪峰に対して、白紙の手紙こそ時候の挨拶のようなものと言った玄沙。この関係が面白いんだそうです。

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